「ハイビーム良し!」「ハザード点灯良し!」「バックギアを入れて下さい!」
出発前のトラックが止められている社内駐車場から大きな声が聞こえてきます。
また、ハンマーで何かを叩く音も響きます。そして、トラックを取り巻くようにドライバーと複数の社員たちの姿が…
一体、何をしているのでしょうか?
これは当社で「車両一斉点検」と呼ばれているイベントです。
「車両一斉点検」とは、運行管理者・整備管理者(以下管理者で統一)がドライバーと一緒に車両の点検を行い、正しい点検方法をドライバーと一緒に不具合個所の有無を確認し合いながら、お互いに「車両点検」の大切さを再認識するものです。
トラックの周囲に管理者が立ち、ライト類が全て点灯しているか?をドライバーと一緒に確認するところから一斉点検は始まります。
テールランプ、バックランプ、ブレーキランプ、車高灯、ナンバー灯等…
特に車体後方のライト類は管理者とドライバー2人かかりで入念に点検を行います。
エンジンオイルやクーラントの残量からタイヤに亀裂・損傷は無いか?
タイヤのホイールナットが緩んでいないか? 等を点検していきます。
「エアータンクに水が溜まるとエア漏れの原因になるので、タンクバルブを引っ張って水抜きをしていく。」
「タイヤを点検ハンマーで叩いて、鈍い音が出たらパンクしているか、空気圧が不足している兆候。」 等々、ドライバーと管理者が連携して点検し、不具合が発見されれば整備士やタイヤ業者で即時に修理整備を実施してから出発します。
そして最後にキャビン内の整理整頓状況を確認していきます。
常日頃からドライバーは安全運転のためにキャビン内に必要以上に無駄な物を置かないように工夫してくれていますが、特にフロントウィンドウや助手席側“安全窓”の視界が確保されているか?を重点的にチェックしていきます。
「一斉点検」は年に数回のイベントですが、ドライバーは毎日、出庫前に各自で車両点検を行っています。
“日常点検” “運行前点検” と聞けば仰々しいですが、ドライバーは自分が乗務する車両の状態を良く確認してから仕事に取り掛かっています。
点検をまめに行うことで車両の故障・トラブルを未然に防ぐことが出来、安全意識の高揚へと繋がっていきます。
私たち倉本運送は、これからも日々の車両のメンテナンスを大切にし、「安全・迅速・確実」な業務の遂行を継続していきます。